【PICK UP ARTIST】”True Blue” NYブルックリンが生んだシンセポップの歌姫

今回のPICK UP ARTISTは、NYブルックリン発のシンセポップアーティストMaya Lanerのソロプロジェクト、“True Blue”。ドリーミーな世界観を落とし込んだシンセビートと癒しの歌声、そして彼女のもつ独特な音楽観に注目します。

 

1.スペイシーなシンセビートのルーツ
2.自然の中で生まれたTrue Blueの音楽観
3.まとめ

 

1.スペイシーなシンセビートのルーツ


True Blue – Bad Behavior

True BlueはシンセポップバンドPorchesのベーシストとして知られるMaya Lanerのソロプロジェクト。2018年2月にデビューEP「Edge Of」がリリースされています。

彼女は若くして音楽制作に興味を持ち、True Blueは大学時代の音楽制作プロジェクトとして始まりました。当時はGarage Bandを使ってスペイシーで荒々しいシンセを使った楽曲を制作。後に弟からAbletonの使い方を教わり、その過程でビートミュージックにも魅了されたと言います。

そんな時、彼女も傾倒していたPorchesからベーシストGreta Kline(Frankie Cosmos) が脱退。その後任としてPorchesに参加することになります。大学を中退し、自身が熱狂していたバンドに突然参加、という夢のようなストーリーに心踊る彼女の心情は凄まじいものだったでしょう。

彼女の楽曲からもPorchesやFrankie Cosmosの影響が強く感じられます。


Porches – Underwater

どこまでもスペイシーで独特な浮遊感のあるPorchesの代表曲。
True Blueのシンセビートのルーツが垣間見えます。


Frankie Cosmos -Birthday Song

わずか1分ほどの楽曲ですが、Frankie Cosmosの飾らない世界観が如実に表れているのではないでしょうか。
Porshesよりも生音のバンドサウンドを重視し、よりポップな印象の楽曲が多く見受けられます。

2.自然の中で生まれたTrue Blueの音楽観

彼女はダンサーの母と音楽好きな父のもと、カリフォルニア州オークランドで幼少期を過ごしました。そして毎年夏になると、カザデロで行われるミュージックキャンプに家族で参加していたそうです。そこでは大勢のギタリストとバンド演奏をしたり、ユニークなダンスや工芸品と触れ合ったと言います。そんな体験によって彼女の創作的な人間性・音楽性が形成されといっても過言ではないでしょう。


Cazadero Music Campの様子(Photo by http://wmsbands.blogspot.com)

Mayaは自身の楽曲制作のプロセスをこう語ります。

“It’s almost like you have yourself, and then you just open up a pocket over here and pour a little of whatever you want into it, and then it’s something else”
-自分自身をもっていることと同じで、ポケットを開けて自分のほしいものを少しずつ注いでいくこと。そうすると他の何かになるのです。

True BlueとMaya Lanerという二つの存在を異なる実体としながらも、自身の様々な部分を表現する媒体としてTrue Blueを使って楽曲制作を行っています。あくまでも自らの魂が宿った存在。言うなれば「私以外の、私」を創出する自己表現方法は多くのアーティストに共感できるものではないでしょうか。


Photo by DNAMAG

3.まとめ

今回はTrue Blueとして活躍し、PorchesのベーシストでもあるMaya Lanerをご紹介しました。彼女の美しく内省的な感性とベイエリアの自然、そしてシンセサイザーとビートミュージックへの深い愛が、ドリーミーながらどこか力強い、新感覚のポップミュージックを生み出しています。

メジャーバンドのメンバーとして活動する傍ら、True Blueとしてはシーン等に囚われることなく、自身の思い描く最良のリリース方法を模索しながら、今後もソロ名義で楽曲製作を続けていくとのこと。新曲、そして来日が待ち遠しいアーティストの一人です。

 

<Top image via DNAMAG>

<References Interview Magazine , DNAMAG>

最後に

最後まで読んでいただき有難うございました。読者の皆様のリクエストにもお答えしたいと考えておりますので、気になるアーティスト、テーマなどがあれば、CONTACTもしくはp.l.a.n.contactus@gmail.comまでご意見、ご感想を頂ければ幸いです。また、読者様の疑問や質問に答えたいと考えておりますので、投稿へのコメントも大歓迎です。これからも引き続き、よろしくお願いいたします。

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