【PICK UP ARTIST】Triathalon “NYのR&Bトリオが放つ、どこまでも甘い無重力サウンド”

今回のPICK UPはジョージア州サバンナ出身、現在はNYブルックリンを拠点に活動する、大注目のインディーR&B/ソウルバンド Triathalon

昨年リリースした3枚目のアルバム「Online」はタイトルの通り、混沌として捉えどころのないインターネットのバイブスを見事に表現した仕上がり。
そのクオリティーと高まる人気を受け、American FootballやHOMESHAKE等のリリースでも知られるTugboat Recordsより国内盤デビューも果たしています。

そんな彼らの魅力を改めてご紹介。

目次
1.楽曲の変遷と魅力
2.NYから受け取った新たなバイブス
3.近況・まとめ



1.楽曲の変遷と魅力


筆者が初めて彼らの音楽に触れたのは、こちらのMV。


初めて聴いた際、こんなにもトロトロな音楽があっていいのか…。と、驚愕した覚えがあります。
甘すぎて甘い(!)ボーカルにギターフレーズ、はじめからスローな曲ですが、2分を過ぎた辺りから更にBPMが落ちる展開。スクリュードミックスを1曲の中でやってのけた、とでもいいましょうか。うだる暑さに蕩けて、脳みそまでスローダウンしていく…そんな感覚になります。


2014年の1stアルバム「Lo-Tide」より。
初期のローファイでインディー色強めなサウンドもまた◎。

元々インディー/サーフポップにR&Bフレーバーを程よく混ぜ込んだようなスタイルだった彼らは、2015年までに2枚のアルバムを出したのち、よりR&B/ソウル色を強めたEPやシングルをコンスタントにリリース。

独創的で力の抜けたインストゥルメンタルループと甘くポップな歌声で、徐々にファンベースを獲得していきます。



2.NYから受け取った新たなバイブス


そして2018年、故郷の米サバンナからNYのブルックリンに拠点を移し、「Online」が製作されました。

NYではとても多くの刺激がありましたが、特に「離れたメンバーと連携するために新しい機材を導入したこと」、「Hiphopやジャズをより沢山聴くようになったこと」が、音楽的なターニングポイントとなったようです。

機材や音楽性のアップデートによってそれぞれの楽器に生まれた新たなアプローチと、故郷から離れた土地での日常と音楽生活のバランス、そして個々の関係性に訪れた変化。そういったものが楽曲に反映されたといいます。

“R&Bのバイブスに傾いてきたのは成熟した結果。ロックを奏でたいと思っていた時期から今は落ち着いて、恋人のための音楽を作っている”と、MELTED MAGAZINEでは述べています。

近年のアーティストでは、Frank OceanとKendrick Lamarが皆のお気に入りだそう。


そんなアルバムからのMV。

豊かなシンセにユルユルのギター、キラキラのベル…
そしてやはり、怠惰でどこまでも甘いAdamのボーカルが印象的。

夢心地なトラックとシンセは共通ですが、M8.「Plant」はジャムセッションのskitだったりと一筋縄ではいきません。様々な要素が混ざり合ったサウンドは紛れもなくスムースでチル。ギターは”やりすぎないミニマルさ”をとても意識したそうで、絶妙な塩梅に仕上がっています。

アートワークからは昨今のLo-fi Hiphopを想起させ、しばしそういった括りで聴かれることも多い彼ら。

しかし個人的には、単なる作業用BGMやベッドルームミュージックにしておくにはもったいない、とっておきの時間に聴きたい音楽です。

気持ちよすぎる無重力サウンドを表した良MV。



余談ですが、メンバーは全員セーラームーンやドラゴンボールZ、カーボーイビバップが大好きで、80年代の古典アニメにハマっているとのこと。最高ですね!



3.近況・まとめ

非常に喜ばしいことに、その製作の勢いは止まりません。昨年アルバムを発表してからも、既に「Courtside」、「Distant」、The Mariasとの共作「Drip」の3曲をリリース。


複数のメンバーの出入りを経て、トリオとして新たな局面を迎えたTriathalon。

近年ホットなJojiやFrank Oceanなどの影響を感じさせるメロウさもありつつ、あくまでバンドサウンドで、力を抜いて表現するスタイルを貫いているのはクールなポイントです。

また、上記のインタビューやThe Seventh Hexでも述べていますが、
「ラベリングされることは結構だが、全く囚われてはおらず、ジャンル付けできないような音楽を常に目指していること。

ショーやツアーが大好きで、ライブをすることに喜びと大きな意義を見出していることも、決してオンライン上だけではない、前向きな姿勢を感じます。いつか、海を渡ってきてくれる日もそう遠くはないでしょう。

性懲りもない結びですが、言わせてください。早く来日してくれー!




<Top image via Brokencircles.com>
<The other image via Discorgs.com>
<References The FADER,MELTED MAGAZINE,Niche Music,The Seventh Hex>

by PLAN.net

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