【PICK UP ARTIST】Bilby “シドニー発、大自然が生んだエモラップの貴公子”

画像出典:(http://www.purplesneakers.com.au/2018/09/listen-bilby-proceed/)

今回の特集は、オーストラリアはシドニー拠点のラッパー/プロデューサー Bilby です。
クラウドラップやEmo TrapといったHiphopの新しい潮流の中でひときわ異彩を放つ、新しいサウンドをご紹介。

 

目次
1.Trapと90’s emoの出会い
2.大自然が育んだサウンドスケープ
3.まとめ

 

1.Trapと90’s emoの出会い

Bilby – November Nights 

2018年9月にYES RAVEよりリリースのアルバム、Shadeに収録。
90’s emoからの影響を前面に感じさせる、怠惰で優しいストリングスのループが印象的です。

 

Bilbyは2012年よりシドニーの自宅で製作活動を開始、翌2013年からBandcampSound Cloud上に音源をアップロードし活動を始めた、いわゆるサウンドクラウドラッパー

参考:「クラウドラップを整理する – Redbull

そのプロダクションをあえて例えるならば、アトランタのTrapにドリーミーなベッドルームポップ、そしてAmerican footballや初期Real Estateといった、90年代アメリカ中西部のエモバンドを掛け合わせたような独自のもの。
彼自身はインディーフォークやエモ、特にAmerican Footballから強く影響を受けたといいます。

American Football – Never Meant

90’s emoのアンセム的な一曲。

 

Bilby – WALKIN 2 THE LAKE(prod.Meltycanon)

昨年2月リリースの EP「Walking 2 The Lake」は唯一セルフプロデュースではなく、Meltycanon(アラバマ州拠点のビートメーカー/プロデューサーで、数多くのビートを輩出。soundcloud)をフィーチャー。
ドリーミーで弾むようなフィーリングが最高です。

彼のビートはBilbyの求めるサウンドにより近く、愛すべきものであり、他に自身を没頭させられるビートメーカーにはまだ出会えていないといいます。

Bilby – ILY+YLM

EP収録曲。少しキモく(失礼!)、愛嬌たっぷりなビデオ。

YES RAVEのBandcampより無料DLが可能です。

 

2.大自然が育んだサウンドスケープ

画像出典(↑↓):(http://whothehell.net/archives/29045)

Bilbyの楽曲は全編を通して夢心地で優しく、遊び心が満載です。
生まれ育ったシドニーの雄大な自然が、そのサウンドに大いに影響を与えていると本人は語ります。

Allambie Heights(シドニー北部に位置する郊外)で生まれ育ったことは本当にクールだった。郊外全体が国立公園に囲まれている。
ウエストフィールドから10分ほどにある滝はクレイジーだったし、Manly dam(州から遺産登録されている美しい貯水池)で人生の7割の量のweedを吸ったよ。
Happy Mag より引用・翻訳

2016年リリースのアルバム「Botanicals」のアートワーク。Bilbyとはオーストラリアの固有種ミミナガバンディクートのこと。右下に描かれています。

美しく雄大な自然から多分に受けたインスピレーションが、他とは一線を画した独自のサウンドスケープを生み出していると言えるでしょう。
レーベル加入後はライブ出演やMV制作など精力的な活動が見られ、今後のリリースも非常に楽しみです。

Bilby – Proceed

 

3.まとめ

今回は、世界的な知名度はまだまだですが、かなりムードがあり今後の活躍に期待がかかるBilbyを取り上げました。
XXXTentacionやlil peep等を筆頭に「Emo Trap」という新たなジャンルが産声を上げて久しいですが、最近ではBilbyのようによりミクスチャーかつグローバルで、当初の精神性に囚われないサウンドを発信するアーティストが増えてきているように感じます。
ムーブメントの枠組みを超えて独自性を増していくEmo Trapは、フォーマットとしてもまだまだ面白いのではないでしょうか。

 

最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。記事の精度とクオリティー向上のため、もし何かありましたらCONTACTもしくはp.l.a.n.contactus@gmail.comまでご意見、ご感想を頂ければ幸いです。リクエスト等も随時募集しております。また、読者様の疑問や質問に答えたいと考えておりますので、投稿へのコメントも大歓迎です。これからも引き続き、よろしくお願いいたします。

 

<参考>
Happy Mag(オーストラリアのカルチャーメディア。かなり面白いです!)

Who The Hell

Purple Sneakers

 

 

by Dai Nakasara

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