(画像出典:http://kcpr.org/2018/04/18/introduction-still-woozy/)
第5回のPICK UP ARTISTは、カリフォルニア州オークランド出身のSven Gamskyによるプロジェクト、Still Woozyです。
ソロでの活動開始は2016年とまだ新進ながら、登録者数410万人を超える人気youtubeチャンネル「Majestic Casual」にフィーチャーされるなど、今のムードにマッチしたソウル・ポップサウンドで人気を博しています。そんな彼の魅力をご紹介。
目次
1.ポップでドリーミーでソウルフル、新時代のローファイサウンド
2.繊細な音楽観を紐解く
3.今後の活動について
1.ポップでドリーミーでソウルフル、新時代のローファイサウンド
(画像出典:https://stillwoozy.bandcamp.com/track/cooks)
まずはMVをご覧ください。
Still Woozy – Cooks
昨年リリースのシングル、Cooks。
ローファイな電子音で構成されたビートにゆるく甘い歌声、これまたゆるくへんてこなビデオ。独特のファッションや色使いもクセになります。
休日の昼下がりにソファーでゆったりと揺れながら聴きたくなる、そんな曲です。
Still Woozy – Goodie Bag
非常にスローテンポで、うねるベースとローファイな質感のギターが心地よいグルーヴを生んでいます。またも、へんてこなダンスについつい目がいくビデオ。
彼の楽曲に共通するのは、電子音と生楽器が絶妙にマッチした温もりのあるサウンドです。
Still Woozy – Lucy (ft. Odie)
こちらは2018年リリース。ミニマルながら小ネタの利いたビート、サビ後のブレイクや、Odie(カリフォルニア拠点、こちらも新鋭のシンガー/プロデューサー)との掛け合いが気持ちいい。
2.繊細な音楽観を紐解く
Sven Gamsky自身のキャリアはFeed Me Jackというマスロック/オルタナティブロックバンドのギタリストとしてスタートしました。
このバンドもテクニカルかつ変幻自在のサウンドで大変素晴らしかったのですが、バンドの解散後、2016年よりオークランドのガレージで宅録活動を開始し、音源をSoundcloudにアップロードし始めました。
Feed Me Jack – Move Your Still (Live at Blue Rock Studios)
(以前所属していたバンドのスタジオライブビデオ。マスロック、エモ、ジャズやフュージョンなどの要素が入り混じった浮遊感のあるサウンドで最高です!)
ソロプロジェクトに際してはよりシンプルで、より感情的なサウンドを人間レベルで追求することで、自身と他人をコネクトしたいと考えるようになったと言います。
楽曲全編を通したメランコリックなトーンや温かな音使いは、テクニカルで機械的だった音楽を経てより自身や人の内面、感情を表現する意図で鳴らされています。“アシッド・トリップから戻りゆく時にベストなサウンド”だと、彼は語っています。
フランク・オーシャンやSteve Racy(The Internetのメンバーで、ケンドリック等も手掛けるプロデューサー)から、ブルースやカントリーまでにインスパイアされる彼は最新の電子音楽制作・プロデュース技術を持っています。しかしギターの音を捨てず、ライブの際はベースをプレイしていることを紐解くと、あえて生音を組み込むようにすることで生き生きとした、人間味のある表現を志しているからだと言えるでしょう。
Still Woozy – Wolfcat
3.今後の活動について
(画像出典:https://pausemusicale.com/still-woozy-habit/)
つい先日(12/7)、キャリア6曲目、2018年リリースでは2曲目となる新曲”Habit“が公開されました。
Still Woozy – Habit
トラップ調のビートと少しラップに寄せた歌いまわしが新鮮ですが、相変わらずのゆるさとローファイグルーヴは健在です。
Paste Magazineによると、この曲は来たるデビューEPの中の一曲となるそう。
来年1月より全米ツアーも開始するとのことなので、2019年は彼の更なる活躍に期待が高まります…!
国内でも早耳な音楽ファンの間ではすでに話題となっているので、フルレングスのアルバムや来日もそう遠くないことを願います!
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。記事の精度とクオリティー向上のため、もし何かありましたらCONTACTもしくはp.l.a.n.contactus@gmail.comまでご意見、ご感想を頂ければ幸いです。リクエスト等も随時募集しております。また、読者様の疑問や質問に答えたいと考えておりますので、投稿へのコメントも大歓迎です。これからも引き続き、よろしくお願いいたします。
<参考>
・KCPR
・Niche Music(いつもお世話になってます!)
by Dai Nakasara