9月が終わり、涼しい夜も増えて、残暑から秋へと移り変わる東京。
夜風に当たりながら、BPM80前後の曲でゆったり揺れるのに最適な季節。
…ですが、たまには暗くてキンキンに涼しい部屋やフロアで、倍速で揺れ踊ってみる、というのもまた乙では。
そんなわけで、基本BPM160、ベースの重低音と複雑な拍子が特徴の Juke/Footwork と呼ばれる音楽を、中でもメロウなもの、歌入りでとっつきやすいもの、大好きなあのアーティストのリミックスワークなどなど…。
PLAN.net的な視点でセレクトしてみました。
Juke/Footworkって何?という方には、こちらの記事がおすすめ。
【参考】Quetic【まとめ】今さら聞けない「ジューク/フットワーク」のコト。
トラックリスト:
1.HOMESHAKE,DJ Taye,DJ Paypal – Just Like My(TAE//PAL Remix)
2.Sen Morimoto – Cannonball
3.Kenmochi Hidefumi – Robocop
4.Distal – Flowers
5.Boogiemann,七尾旅人 – Future Running
HOMESHAKE,DJ Taye,DJ Paypal – Just Like My(TAE//PAL Remix)
みんな大好き、ベッドルーム・ポップ/Indie R&Bの金字塔 HOMESHAKE のリミックスアルバム「Helium Remixes」より。
DJ Spinn と故 DJ Rashad によって結成されたFootworkの世界的クルー「TEKLIFE」のメンバーである DJ PAYPAL と DJ TAYE が、名曲「Just Like My」をリミックスしています。
時折スクリューされる原曲のボーカルとFootwork特有の高速クラップの緩急が気持ちよく、中毒性抜群。
アルバムにはカナダの注目プロデューサー Project Pablo や、日本からは 食品まつり a.k.a foodman 等も参加しており必聴です。
Sen Morimoto – Cannonball
シカゴ在住で88Rising所属のSSW、Sen Morimoto。サックス奏者、マルチプレイヤーでもある彼は、フリージャズにHip hopやロックの要素を取り入れ、独自のプロダクションでポップかつドリーミーな音楽に昇華しています。
アルバムの表題曲「Cannonball」は、やはりシカゴルーツなのを感じさせるJuke的なビートアプローチが斬新なキラーチューン。複雑なビートに乗っかる柔らかな歌声やサックス、ジャジーな転調まで最高。才能が溢れすぎてます。
Kenmochi Hidefumi – Robocop
水曜日のカンパネラのトラックメイカーとして知られるケンモチヒデフミ。今年5月にリリースした9年ぶりのソロ名義アルバム「沸騰 沸く ~FOOTWORK~」には、ジュークをベースに制作されたユニークなダンスミュージックが詰まっています。
「Robocop」はサンプリングボイスで遊んだ、良い意味でチープかつ近未来的なサウンドが楽しい一曲。ビデオも魅入っちゃうやつですねこれ。
Distal – Flowers
シアトルのプロデューサー Distal の特徴は、トラップ、フットワーク、ジャングル、UKガラージなどを自在に駆け巡るカラフルなサウンド。
こんな曲なのに、所々ラヴァーズ・ロック風味なアコースティックギターと女性ボーカルが挟まるのも面白いです。
ちなみに、収録アルバムのタイトルは「Bushido Rave」。なんていい世界観(笑)
Boogiemann,七尾旅人 – Future Running
七尾旅人 と、日本のJuke/FootworkレーベルSHINKARON所属のプロデューサー Boogie Mann がコラボしたまさかの1曲。ソウルフルな味のジュークトラックとメロウな歌声の親和性は非常に高く、お互いの持ち味が存分に生かされた結果、ありそうでなかった新しい形に。
曲名通り未来を走っているような、モダンなポップソングになっています。
七尾旅人の歌声でアッパーに踊れるなんて、最高すぎません?
皆さんの秋の夜長に、是非メロウなJuke/Footworkを!
by Dai Nakasara