【PICK UP ARTIST】ケンタッキー州ルイビル発。世界に臨む若きラッパー”Jack Harlow”

今回のPICK UP ARTISTでは、ケンタッキー州ルイビル出身のラッパー、Jack Harlow(ジャック・ハーロウ)を取り上げます。アメリカ全土で実力が認められている彼の音楽性と魅力、そしてコレクティブを通じた地元ルイビルとの結び付きについてご紹介します。

  1. ケンタッキー州ルイビル発。世界に臨む若きラッパー”Jack Harlow”
  2. Jack Harlowのレコメンド・トラック
  3. 故郷、そして「Private Garden」との強い結びつき
  4. まとめ

1.ケンタッキー州ルイビル発。世界に臨む若きラッパー”Jack Harlow”

Jack Harlowは1998年生まれ、現在21歳のケンタッキー・ルイビル出身のラッパー。

上記の曲は2018年にリリースされたアルバム「Loose」に収録。ルーズで滑らかなフック、その間の合いの手が最高にセクシーで、フィーチャリングのK CAMPのシカゴスタイルに近いバースも完成度が高いです。また、MVもサイバードリーム感を呈した世界観が曲の雰囲気とすばらしくマッチしています。

Jack Harlowがラップを始めたのは12歳の頃。中学生の頃からミックステープを制作するようになり、高校時代にはYouTubeに公開したビデオがきっかけでメジャー・レーベルからいくつかのオファーがあったようですが、いずれも断ったとのこと。

その後、2018年にJack HarlowはメジャーレーベルであるAtalantic Records、Generation Nowと契約し、メジャー初、キャリア3作目のアルバム「Loose」をリリース、アメリカ全土でツアーを行いました。現在はアトランタに拠点を移し、精力的に制作に取り組んでいます。

2.Jack Harlowのレコメンド・トラック

最新アルバム「Loose」のリードシングル「SUNDOWN」。アルバムのオープニングトラックとしての存在感溢れる一曲。アコーディオンのようなループとコンガが入ったシンプルなビート。淡々と繰り出されるラップに彼のスキルフルさと当時で弱冠20歳とは思えない落ち着きが感じられ、かなりクールな仕上がりです。

2017年のシングル「Banana Tree」。ヒップホップマナーに忠実なメロウ・トラック。 90’sフレイバーでローファイなビートがセンチメンタルな雰囲気をより一層沸きたてます。

キャリア2作目のアルバム「GABEZO」より。不穏な空気が漂うMVとハードなラップ。Jack Harlowのラップスキルの高さが特に伺える一曲。彼の知名度を押し上げた楽曲でYouTubeの再生回数も一番多い人気曲。

こちらも2017年のシングル曲。ビーチ感が溢れるラブソング。フックを飾るWilly Willはグラミー賞最優秀アルバム賞にノミネートされたプロデューサーで、実はJack Harlowと同郷のルイビルの出身です。

3.故郷、そして「Private Garden」との強い結びつき

こちらはJack Harlowと度々共同制作を行うThe Homiesとの一曲。トロピカルな四つ打ちビート、流れるようなマイクリレーによりダンサブルなナンバーとなっています。

The HomiesはJack Harlowと同じ「Private Garden」に所属する5人組のヒップホップグループ。Jack Harlowが彼らと出会ったのは高校生の頃。メンバーの関係性は対等、お互いへのリスペクトを重要視しているとのことで、グループ名の通り結びつきの強さが感じられます。

これまでに挙げたように、シーンのマナーに忠実な曲から、少し風変わりなラップソングまで手がけるJack Harlowのルーツを紐解く上で、彼の故郷であるケンタッキー州・ルイビルでの生活、そして地元のコレクティブ「Private Garden」との関わりは大きな手がかりとなるでしょう。

Jack Harlow、The Homies、Private Gardenのメンバー

まずは彼の家族について、彼の母親はかなり熱心なヒップホップファンだったらしく、母親のすすめでA Tribe Called QuestからEminemまで、あらゆる種類のラップミュージックを聴いて育ったそう。そして現在ではDrakeを好んで聴くとのこと。

ヒップホップはルイビルにおいても他の都市の例に漏れずかなりの人気があり、彼の知る限りほとんどの子供がラッパーを目指していたと言います。彼は当時から言葉や文章を書くことが基本的に好きで、ヒップホップはその新しい方法の一つであり、一番ドープな自己表現方法だと感じていたようです。

その様な環境の中、生まれたのが彼が共同設立者の一人であるレーベル・コレクティブの「Private Garden」。同じ地域で異なる学校に通っていた子供たちが集まっていたところ、自然に形成されたそうです。

この様に、家庭の中から、学校、友人関係まで、常に彼の周りにはヒップホップが存在しており、そのことも頷ける高いラップスキルと幅広いアプローチが披露されていることが分かります。

4.まとめ

ケンタッキー州のフェスForecastleでの様子

2019年6月現在、弱冠21歳ながらも独立した活動スタイルでアメリカ中にその名を知らしめたJack Harlow。トレードマークの茶色くカールしたヘアスタイルと眼鏡が特徴であるルックスからは意外なほどスキルフルで、ハードなラップをこなす注目の若き逸材です。

昨今、インターネットで活動を完結するアーティストも増える中、各地方で結びつきの強いアーティストが集結するコレクティブという形での活動も盛んになっており、非常に興味深い流れではないでしょうか。

Jack Harlowはファーストアルバムの「18」からこれまでに1年ごとのアルバムのリリースと、コンスタントに作品を発表してきているので、本年もメジャー2作目のアルバムが待望されます。これからの活躍に期待です。

<Top image via THE FADER>
<The other image via ELEVATOR, Louisville.com>
<References DJBOOTH, The Homies, SHIFT>

by PLAN.net

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